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鹿子または鹿雄

「おはようございますー」

って、午前中。

玄関で隣のおばちゃんのいつもの控えめな声。


はいはいはいー

出て行くと。

おばちゃんのその手に新聞紙。


おばちゃん

たいてい鹿肉をくれる時

ビニール袋に入れた肉を

新聞紙に乗せて来てくれます。


案の定、鹿、だったんですが。

今回は、ちょっと趣向が違って。


「今日は骨付きなのー、大丈夫だよね?」


あ、大丈夫ですもちろん。

骨ついてるくらい。

ありがとうございます、いただきます。


と、頂戴し。

中身拝見。


うっおっ!


若林が帰宅するのを待ち

せっかくだから、骨付きの姿を見せびらかした後

さぁ解体。


まず戸惑うは

え?どこ持つ?


そして骨これ、どうなってる?

どんな形の骨がどこにどう在る?

右手に包丁、左手で肉をぶら下げるんですが

重い・・・


思ってたのと違う。

ちょっと怯む。


一度手を洗って

着ていた長袖を一枚脱ぎ

包丁を丁寧に研ぎ

さぁ、いざ。


立てたり、寝せたり、吊るしたり

試行錯誤、七転八倒(鹿がね)


結局骨から肉を剥がすくらいのことは

最低限出来たんですが

肉、散れ散れ。


ああ本当に

やっぱり鹿って大きい動物なんだなー。


「骨が付いてるよ」っていうのを

魚をさばく程度に捉えたのが大間違いで

骨だって、めっちゃ太いし大きいし。

関節だって、手羽先みたいにぽきっなんて無理で。


ぽっきっていきたくて

力を入れるんですがびくともせず

少しずつ力を強めても

結局、私の全力をもってしても関節は外せませんでした。


さばかなくちゃいけないから

あまり生きてた「鹿さん」のことは考えず

今回は「鹿肉」として脳内処理しましたが


いつもいただいている鹿肉より

遥かに「鹿さん」感が強くて

ああ、私勝手だなぁと思いました。


そして本当

隣のおばちゃんがすごいってことが

またよくわかりました。





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